函館市営バス特集 其の一

 知ってる人は知っている、知らない人はこれを見て知って欲しい函館市営バスの凄い所をまとめてみました。

 普段なにげに乗っていた、あるいは見ていた車両ですが、
函館市交独自の装備や、メーカー標準装備と思わせておいてぢつは函館市交のアイデアで標準装備になったものなど数多くあります。
ここではそれらの装備のほかに、それ以外の装備品なども載せていきます。

1980年代中頃の昭和営業所

☆★ ワイパー点検蓋 ★☆
 いまではメーカー標準となっている車種がほとんどですが、もとはと言うと函館市営バスの整備課の発案なんだそうです。
何時からかというのはハッキリ判りませんが、CJMについていてBU04に付いていないところをみると、昭和54年ないし55年度導入車から特注でつけられたと思われます。

 整備の方に伺ったところ、これがついているのといないのでは整備にかかる手間が全然違うとのこと。
点検蓋が付いている場合、モーターなど点検する場合蓋をあけるだけですぐ手が届きますが、ない場合だと運賃箱を外して更に運転席部分のパネルを外してようやく点検出来る状態になるそうです。蓋無しだとえらく手間がかかりますが、蓋があるとロック解除ですぐアクセス。メーカー標準になる理由が判りますね。

↑ブルーリボン(238号車)のワイパー点検蓋(左)
蓋をあけたところ(右)
開口部右よりにワイパーモーターがみえています。
青色で囲まれた部分がワイパー点検蓋


昭和55年度導入のU20H

→→
同じく昭和55年度導入のRE101

→→→
昭和56年度導入のCJM470

いずれもGECさん提供


☆★ 自動洗車機 ★☆
 函館市営バス昭和営業所に設置されている洗車機は北海道内の事業者では珍しいタイプかもしれません。
道内の他の事業者で使われている洗車機は同じ門形でも、ブラシが両サイド固定されている為車両側面しか洗えなく、車両自体が洗車機をくぐり抜ける形です。
函館市営バスのそれは、街中のスタンドでみかける乗用車用洗車機をそのまま大型化したようなもので、車両は動かさずに洗車機自体が動いて洗うタイプです。
右画像をみて判るとおり、ブラシが両サイドのほかに上にも付いて屋根も洗えます。
また、屋根だけではなく車両前面と後面(もちろん側面も)も洗えるという大変優れたものとなっています。
ちなみにこれで乗用車も洗えるそうですが、キズだらけになるとのこと(^-^;
画像1,指定の位置に車両を止めます。

画像2,3 洗車機が動き始め前面から洗い始めます。

画像4,5 次に側面を洗います。

画像6 最後に後ろを洗い終了。

注:画像に写っている青い物が洗車ブラシです

 さらに優れている所は冬場でもそのまま使用できると言う点。
 ここ函館は北海道の南に位置しているとはいえ冬になると氷点下の世界。
となるとそのままだと凍結して使用できなくなるか、使用出来てもヒーターをつけるなどそれなりの対策が必要になります。
他の事業者では冬期間使用中止にしているところもありますからね。
でもこの洗車機はヒーターなどつけなくても大丈夫とのこと。
外から見るとこんな感じ

←前面部分が洗い終わり、側面部分を洗っている途中。

こちらは後部を洗っている場面。→
このようにブラシが移動するため、前部・後部ともきっちり洗えます。

屋根は無線アンテナがついている為か使用されていない模様。。